家計の資産管理では、お金を色分けすることが重要です。お金の性格を目的に応じて分ける必要があります。
日々の生活費は流動性資金、葬式費用などは安全性資金、趣味や旅行などは収益性資金です。簡単にまとめると以下のようになります。
- 生活資金(何かあった時にすぐに使えるお金で生活費の3か月~6か月分)→流動性資金(現預金)
- 残す資金(葬式費用や遺産など元本を減らしたくない資金)→安全性資金(定期預金、公社債、終身保険など)
- 当面使う予定のない資金(趣味や旅行などのゆとり資金)→収益性資金(株式投資、投資信託、外貨預金など)
このようにお金の色分けをして預入先を決める必要があります。例えば、病気等で資金がすぐに必要なときに、流動性資金がない場合、葬式代と思って保険加入をしていた契約を解約せざるを得なくなり本来の資金計画が崩れます。しかも途中解約なので支払った保険料よりも解約返戻金が下回る可能性もあります。ダブルでの損失です。
一度現在の金融資産の一覧表を作成してみて区分けしてみてはいかがでしょうか。具体的には、ご自身の家にあるお金の情報を集めます。夫婦の通帳、保険証券、株式などの運用商品の残高報告書などです。それらを、上記の3つに分類して、保険は保障額と解約返戻金、株式などは時価を把握します。この作業の中で不要な保険に加入していた場合には、その保険を解約して流動性資金や収益性資金に移してみるなどして理想の配分としていきます。
このようにお金を色分けすることにより各資金の過不足が「見える化」でき、より効率的な資金管理が可能となります。
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